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大阪・関西万博の来場「予想より多い」旅行商品予約も好調 ほか:インバウンド情報まとめ【2025年4月前編】

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レポート概要

公開日時2025年4月18日
業種
飲食店
小売
宿泊
娯楽
サービス
医療
美容
ジャンル
インバウンドまとめ

本レポートでは、主に2025年4月前半の「インバウンドに関する最新トレンド・データ」や、「政府・自治体・企業などのインバウンド関連の取り組み」など、インバウンド対策に役立つニュースをまとめてお届けします。

※ 各トピックの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

この資料でこんなことが分かります

  1. 知っておきたい!インバウンドニュース

  2. ここに注目!インバウンド関連データ

  3. 訪日ラボおすすめ記事・レポート

ここからはレポートのダイジェストをお届けします。

知っておきたい!インバウンドニュース



観光庁の秡川 直也(はらいかわ なおや)長官は4月16日、定例会見を実施。大阪・関西万博について言及しました。

長官によると、経産省の担当は万博について「予想より多く来ていただいている」と話しているそう。万博関連の旅行商品に対しすでに2,000人以上からの予約が入っているとのことです。

長官は、「ゴールデンルートや大阪周辺だけでなく、遠い地域が組み込まれている商品も結構ある」「今後も新たなツアー造成があり、訪日客も増えていく。ぜひ地方に行っていただきたい」と期待を寄せました。また、アウトバウンドについて、「万博のパビリオンは『この国ってこんな感じなんだ』と体験できるいい機会。万博に足を運んでもらい、海外に興味を持ってもらう機会になる」と日本人の海外旅行促進にも期待感を述べました。

<関連記事>訪日ラボ:インバウンドの経済効果、1-3月期は4.6兆円 / 中国人の万博旅行商品予約2,000人超【観光庁長官会見】

各地でいわゆる「オーバーツーリズム」が顕在化しています。直近では長崎県対馬市の和多都美(わたづみ)神社が境内への観光目的での立ち入りを禁止したほか、山梨県富士吉田市の新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)では市がメディアの取材自粛を求めるなど、施設や地域単位の規制や対策が行われています。

このことについて長官は、「観光客が増加すると、今までにない事象が起こってくる。まずは地元で(対応を)考えていただく」とし、「観光庁でもそういった取り組みを支援している。(規制だけでなく)あまり来ていない場所に誘客するなど、今起きていることに対する目の前の対策と、中期的な対策が両方必要だ。引き続き支援をしていく」と述べました。

<関連記事>訪日ラボ:インバウンドの経済効果、1-3月期は4.6兆円 / 中国人の万博旅行商品予約2,000人超【観光庁長官会見】



トランプ政権による「相互関税」政策が世界経済を揺るがせています。現在は9日に発動した関税の上乗せ分を90日間停止し、日本をはじめとした各国との個別交渉が行われていますが、先行きは不透明です。

米調査会社ツーリズム・エコノミクスは2月、トランプ政権の関税政策やその影響の拡大により、米国を訪問する旅行需要が落ち込む可能性があるとするレポートを公開。レポートによると、訪米インバウンド旅行者は前年比5.1%減、それによる旅行支出も3.7%低下し、180億ドル(約2.6兆円)の損失が見込まれています。

日本のインバウンドへの影響については、関税は米国民の家計も圧迫するため個人消費が下落し、米国からの訪日旅行が減少する可能性があります。仮に不況が全世界に広まった場合には、世界的に海外旅行を控える動きが起こることも考えられます。また日米関税交渉の結果、円安・ドル高を是正することになれば、円安による訪日旅行の「お得感」が薄れ、旅行中の消費などが抑制される可能性があります。

一方で、米国への旅行を忌避する旅行者が、日本を選択するという動きも考えられます。インバウンド関連の事業に携わっている方は、こうした国際情勢を慎重に見極め、市場の選択や国内事業とのバランスをとる必要があるでしょう。

<関連記事>訪日ラボ:トランプ政権「相互関税」の影響は旅行業界にも…訪米インバウンド旅行消費「180億ドルの損失」予想

ここに注目!インバウンド関連データ



日本政府観光局(JNTO)は、2025年3月の訪日外客数推計値を発表しました。

3月の訪日外客数は349万7,600人で、3月として過去最高を記録。3月までの累計は1,053万7,300人となり、過去最速で1,000万人を突破しました。

国別では韓国が69万1,700人で、前月に引き続き1位となっています。

3月は例年、桜シーズンで訪日需要が高まり、多くの市場で訪日旅行者が多くなる傾向にあります。

<関連記事>訪日ラボ:3月の訪日外客数349.8万人、過去最速で年間累計1,000万人突破



株式会社Paykeは、運営するショッピングサポートアプリ「Payke」内で、大阪・関西万博に関する意識調査を実施。

7割以上の回答者が大阪・関西万博について「知っている」と回答しました。特に繁体字中国語話者(台湾・香港)の認知度は8割にのぼります。

また、万博に関する情報にふれることで人々の気持ちが変化するのかを検証するために、途中で簡易的な説明を挟み、その前後で参加意向にどのような変化がみられるかを検証。「行く予定はない」と回答した層は、説明前後で39.44%から30.67%に減少しました。

<関連記事>訪日ラボ:大阪万博「知っている」7割 情報提供が参加を後押し

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その他にも、レポートでは

1. ここに注目!インバウンド関連データ

2. 知っておきたい!インバウンドニュース

3. 訪日ラボおすすめ記事・レポート

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最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!